半導体受託生産で世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、工場で多数の製造ツールが3日夜にコンピューター・ウイルスに感染したことを明らかにした。
引用:ブルームバーグ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-04/PCXG866S972901
ブルームバーグは4日、iPhoneの半導体を製造する、台湾の半導体受託生産の世界最大手「TSMC」の工場が、コンピューターウィルスに感染したと報じた。
同社はこれまでもウィルスに感染した経験はあるが、ウィルスによって生産ラインに影響が出たのは今回が初めてと述べている。
現在は一部の工場で復旧が進んでおり、他の工場についても6日中には復旧の見通し。
TSMCの公式発表によると、このウィルスは新しいツールのソフトウェアのインストール中に誤作動が発生し感染。コンピューターがネットワークに接続されると、ウィルスの感染が広がったが、データや機密情報には影響がなかった。TSMCはこのセキュリティギャップを埋める為にセキュリティ対策を強化するとしている。
TSMCはこれにより、出荷遅延が発生すると発表。収益への影響は3%とした。
写真出展:Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.